定期接種
肺炎球菌ワクチン
対象 | 生後2ヶ月~5歳になるまでの間に4回接種。 3~8週間隔で3回接種します。2ヶ月以上あけて標準的には1歳から1歳半に4回目を追加接種。 |
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疾患の説明 | 乳幼児期に敗血症や髄膜炎を起こします。肺炎や中耳炎の原因菌としても多いです。ワクチンは主に前者を防ぐ目的で行われています。 |
B型肝炎ワクチン
対象 | 生後2ヶ月~1歳になるまでの間に3回接種。 初回から4週以上あけて2回目、さらに20週あけて3回目を接種。 ※1歳のお誕生日を過ぎると公費対象外になりますのでご注意ください。 |
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疾患の説明 | 代表的な肝炎を起こすウィルスです。感染が続くと慢性肝炎、肝硬変や肝がんになることもあります。 |
5種混合ワクチン
対象 | 生後2ヶ月~7歳半になるまでの間に4回接種。 3~8週間隔で3回接種します。6ヶ月以上後、標準的には1年から1年6ヶ月後に4回目を追加接種。 |
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疾患の説明 | 5種とはジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、Hibを指します。 ジフテリアとポリオは国内での感染はほとんどありませんが過去には重症者が出ていました。百日咳は乳児では重症の咳や呼吸困難で命に関わることもあります。破傷風は怪我をした傷口から菌が入り、痙攣や麻痺をきたす死亡率の高い疾患です。Hibは乳幼児期に髄膜炎や咽頭蓋炎など重症感染症を起こす菌です。これらの疾患は命に関わることや後遺症を残すこともある重篤な疾患です。 |
BCG
(予防接種委託医療機関での接種)
※当院では取り扱っておりません。
対象 | 生後3ヶ月より1歳のお誕生日までに接種 (標準接種期間:5ヶ月~8ヶ月まで)。 |
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疾患の説明 | 結核を予防します。結核は成人では肺結核の長引く咳や熱が有名ですが、乳児では全身に結核菌がめぐって髄膜炎や粟粒結核という致死的な疾患を起こします。 |
麻疹風疹(MR)ワクチン
対象 | I期:1歳のうちに接種。 ※2歳のお誕生日を過ぎると公費対象外になります。 II期:小学校入学前の1年間(4/1~3/31)に接種。 ※その他の期間は公費対象外です。 |
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疾患の説明 | 麻疹は発熱、発疹から肺炎や脳炎などの合併症をきたす疾患で、非常に強い感染力があります。風疹は“3日はしか”とも呼ばれた発熱、発疹をきたす疾患で、妊婦が感染すると赤ちゃんに重篤な障害が出る可能性があります。 |
水痘(みずぼうそう)ワクチン
対象 | 1歳~3歳までに2回接種します。 1回目は1歳になってなるべく早く接種。 1回目より6ヶ月以上あけて2回目を接種。 ※3歳のお誕生日を迎えると公費対象外になります。 |
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疾患の説明 | みずぼうそうとも呼ばれるウィルス感染です。全身に水疱疹が多発し重篤な状態にいたることもあります。帯状疱疹も同じウィルスが原因で発症します。 |
日本脳炎ワクチン
対象 | 生後6ヶ月~7歳半までに接種します。 I期:標準的には3歳で2回(1~4週間)、その後に6ヶ月以上あけて4歳ごろに1回接種します。 II期:小学4年~6年生(9~12歳の間)に接種。 ※13歳を過ぎると公費対象外になります。 |
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疾患の説明 | 蚊が媒介する日本脳炎ウィルスの感染で急性脳炎を引き起こします。半数程度の方が後遺症を残す治療法のない重篤な疾患です。日本での発症はきわめて稀ですが東南アジアなどで流行があります。 |
2種混合
対象 | 小学6年生(11~12歳の間)に接種。 ※13歳を過ぎると公費対象外になります。 |
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疾患の説明 | 4種混合に入っているジフテリアと破傷風について追加接種します。 |